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楽天テクノロジーカンファレンス2010へ行ってきました。

楽天テクノロジーカンファレンス2010へ参加してきたので、その時のメモを公開させて頂きます。当日は楽天の三木谷社長、まつもとゆきひろさんの講演を生で聞くことができました。

聞き違い等あるかもしれませんがご容赦ください。
なおUSTREAM等でも当日の様子が公開されているみたいです。

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特別講演
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楽天:
・英語公用語化
・国際化している

グローバル化する意味:
・世界における日本のGDPシェア:
 2006年は12%
 予測では2050年には3%になる
→情報格差が縮まっている

アマゾン・Eベイ:
・売り上げの半分はアメリカ以外
・広範囲に広がっている

国際化は技術的にも良い:
技術者も世界に広がっている

自国の言葉に翻訳された技術書を読んでいるのは日本人ぐらい

楽天→70%の売り上げを海外で上げることを目指す

世界中のエンジニアを束ねていきたい

ソース・アプリをどうシェアするか→プライベートクラウドによるグローバルネットワーク
・グローバルエンジニア
  日本語のできないエンジニアも参加できるようにする
・オープンソースストラテジ
  できるだけオープンソースでやっていく
・クラウド
  生産性の向上
  パブリッククラウドの利用
・RIT(楽天技術研究所)
  さらに広げていく

一流の技術者:
グローバルに活躍している

オープンソースの強化

パブリッククラウドの利用・提供:
・プライベートクラウドに取り込んでいく

ソフトの世界でも世界レベルを目指していく

楽天:
・パートナースタッフを含めて1万人
・技術が重要になってくる

オープン化、テクノロジーの差別化
→これをやりきることが重要

ハードルを乗り越えていくということにロマンや大きな喜びを持つ

楽天主義=今までやってきた事による収穫

過去に買収しグループ化した会社が大きなシナジーを生み出す
→楽天経済圏

国際レベルでビジネス/技術の共有を行い強くなる

熱い心/夢が重要

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基調講演「グローバル・エンジニア」
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自分の限界は自分で決める
→壁を突き破る必要がある

成功するために:
・成功とは何かを定義する
・成功の定義は人によって違う
・定義しなければ何をして良いのか分からない

成功例:
・金持ち
・名声を得る
・最強になる(能力の最高を目指す)
・平穏に暮らす
→自分で決めなければならない

人生は平等ではない:
・貧乏、金持ち、才能・・・
・理不尽でもある

成功のために向かう方向(ゲームのルール)は似ている

人間の本質;今と昔でそんなに変わらない

ゲームのルール:
・目標を持つ
  短期(1~5年以内)=現在予測できる目標
  長期(人生の目標)=テクノロジーの変化は影響しない目標、適切に立てる
  中期はいらない(予測できない、無理)
・行動する

自分自身であれ:
・(まつもと氏)プログラミングが好きだった=どこから来るかわからない強み
・好きな分野、情熱を持ち続けられるかどうか

そして実際に行動する:
・行動無くして成功なし

運・タイミングもある=かなり大きい
・Rubyでは英語のドキュメントを作成した
  →外国人の目に触れた

成功する確率は上げられる:
・時間的に
  最後までいれば勝者
  成功するまでやる
  ただし100%ではない
・ラーメン代分のもうけ
  コスト削減→ラーメンだけで生活
  軽量言語→簡単に作れる
  クラウド→初期費用を抑えられる
  ラーメン代分のもうけがあればよいと考えると
   →思い切って挑戦できる
   →失敗しても痛みが少ない
・空間的に=どこで戦うか
  専門分野で(ニッチなところ)
  広いマーケットで(ある程度お客さんがいる)
  矛盾:人がいないところでは成功できないが、
     ニッチなところでしか成功できない=ロングテール理論

グローバルなマーケットで世界に届くためのコスト
・物流
・通信
・言語
・意識

物流と通信の壁:
・20年前は海外にメールが送れなかった
・現在は壁がなくなった

言語と意識の壁:
・まだ壁がある
・北欧→英語が通じる(英語を話せないと生きていけないことを知っているから)
・日本もそうなる

自分の言葉に伝える価値があればひどい英語でも聞いてもらえる

伝える気があるか、
外に出て行く気があるか、が重要

Rubyメーリングリスト:
15年前の購読者数:200人
現在:数千人

Rubyのユーザ:
・世界で百万人を超えている
・世界が共感してくれている

今まで見ることのできなかった風景を見ることができる
→日本だけでは勿体ない

日本語でブログを書く:
・日本人にしか見てもらえない
・英語で書けば世界中の人から見てもらえる
・まだ見ぬ友と出会わないのは勿体ない

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HTML5 とその先にある Web of Data
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この内容はWebサイトでも公開されている

HTML:
・ハイパーリンク付き文章ファイル(基本はこれ)
・シンプルな役目が世界を広げる
・ウェブサイトを作成する時の材料(20世紀の定義)

ウェブブラウザ経由で見れるもの:
・見れる範囲がものすごく広がってきた
  mail、SNS、ブログ、ワープロ・・・
→今ではアプリ動作環境となっている

ドキュメントプラットフォームからアプリケーションプラットフォームへと進化した
→この変化に根本の規格から対処することになったものがHTML5

HTML5:
・仕様書800ページ超
・アプリプラットフォームとしての規格が増えた
・タグの種類が増えた
・XHTMLの後継でもある
 →きっちり受け継がれている
  XHTML=HTMLにXMLをマシン用に埋め込んだもの
・ページのタイトル、時間、個人のデータを入れるタグができる

セマンティック:
→意味論=ロジックに基づいて処理できる(~ウェブ)
・厳密性が求められている
・単一コンテキストを持つ閉じたネットワークでは有効

Web of Data:
・広大な地域に分散している研究員がデータを共有できるようにしたもの=ウェブ
・WebはもともとDB
・上記のことをきちんととらえ直してみる=Web of Data

リンクがコンセプト:
・関連する情報は役に立つ
・DBに対して貼られているリンクは1.41万個

DBpedia
BBC(英)の辞書

関連づけられたDBが存在することが大切

楽天のWeb of Data:
・WebAPIの公開
・研究所内でのデータ公開(Webからデータを抽出したもの)
・サービスの統合
・実験的な取り組み
・RDFストア

国会図書館:
RDFのデータを提供している

市民レベルの動きもある

LinkedData.jp

これからは自律・分散・協調+データ生成
→意識を変えていく

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インターネットガバナンス徒然2010
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JPNIC:
IPアドレス事業、インターネット基盤整備を行っている

インターネット:
・拡大している
・誰でも使うようになっている
・回線速度も速い

インターネットにも公共政策が必要になってきた

機器の標準化、ネットワークデザイン、相互接続といったインフラとアプリケーションによって便利になってきた

社会的な生活が営めるようにルールを決めていく→情報社会

社会規範と使い方→考えていく必要がある

何らかのルールを決めていかなければならない

インターネットにはルールがある、
そしてルールは自分で変えられることを知る

変える手順を知る

ルール策定の前提
・オープンフォーラム
 誰でも参加できる
・みんなで決める(ボトムアップ)

コミュニケーションは英語
・相手を正しく理解する
・自分の考えを正しく理解する
・黙っていては分かってもらえない

インターネットガバナンスに関わっている団体:
・IETF:技術標準化
    日本人100人参加
・APNIC:インターネットレジストリ
     2012年にIPV4が枯渇する問題などを扱う
     日本人16人参加
・IGF:インターネットに関する様々な問題を討議する
   政府・市民団体も参加

JPNICのサイトで情報を提供している

アプリケーションエンジニア→サービスを提供している
インフラエンジニア→サービスを受け付ける部分を担当
サービス事業者→知らなければいけないことが多い

サービス提供者の疑問=ルール等を気にする必要はあるのか?
・ルールはどんどん変わっていく
・ルールを知っていることで多面的にみれるようになる
・使っているOSがIPV6に対応しているか
・お客さんはIPV6、IPV4バラバラでアクセスしてくる
・日本だけで使われている訳ではない
・どこかで使われ始めたものは必ず影響として出てくる
・ルールに従っておくことで、イレギュラーな対応は減る

自律・分散・協調

なぜ地域毎にレジストラがあって、その中で
ルールを決める必要があるのか?
・地域の事情をくみ取る必要がある
・地域ごとに良い意味での競争がある

日本人の意見ははずれが少ないと思われている

世界で意見を通す場合:
・たくさんの他国の人と話して理解する、分かってもらう

現場の人が政策に関わることも大事

世の中のことを見聞きして世界へ出て行く

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楽天ブックスiPhoneアプリ開発日誌
~導かれし者たち~
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デバイス推進チームが開発

2008年12月:
・楽天トラベルアプリ

2010年6月:
・楽天ブックスアプリ
 雑誌立ち読み
 商品が買える

2010年7月:
・楽天イーグルスアプリ

2010年8月:
・楽天リサーチアプリ
・iPadアプリ

Android版アプリもリリースされている

2010年9月:
・旅メモ
・楽天証券アプリ
・楽天銀行アプリ

総計で12アプリ→力を入れている

Webのスマートフォン対応も進めている

2007年~
アクトビラ向けサービス

楽天ブックスアプリ:
2010年8月~

iJungle=イノベーション・プラットフォーム
    アプリがたくさん生まれた

担当サービスをアプリ化
→やりやすい

うる☆てく

当初社内にはiPhoneアプリのノウハウがなかった

兼務でアプリ開発

アプリで目指すもの:
・自分が使いたいもの
・シンプル
・ブラウザでの体験を越える

WebAPIを利用:
戻りはXML

ライブラリによって
パースにかかる時間に差がある(XML)

NSXMLParserがよい

libXML2もある
→アプリではこちらを採用

NSOperationqueue:
処理実行数などを制御できる

楽天ブックスアプリ=8つの機能がある

デフォルトで付いてくるサンプルプロジェクトが学びやすい

Webの決済機能をすべてカバー

暗号化→カテゴリを使う

NSURLRequest:
HTTPSでオレオレ証明書が使えない

リリース時は非公開クラスは使わない

iPhone4対応もすることになった

NSOperationに注意

画像名の後に@2Xを付ける(例:ul@2x.png)
→iPhone4に対応してくれる
 サイズの違う画像ファイルを2つ入れておく

Xcodeの設定を変えることでデバッグ情報が増える

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トークセッション「ITエンジニアのから騒ぎ
~グローバルエンジニアへの道~」
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海外で働くこと
・仕事の内容は変わらない
・生活で引っかかるポイントは人によって違う
・ソースコードで通じるところもある(図とソースコードが一番通じる)
・楽しめる、楽しめないは人による
・実際に話をするのが一番通じる
・少し時間が過ぎれば同じになってくる
 心配するほどのものではない(転職と同じくらい)

日本と海外の違い
・外国人は実利をとる
(仕事の進め方やシステムの拡張性に対する考え方など)
・バージョンアップ
  日本人は保守的(ノウハウが溜まってきてから行う)
  海外ではすぐに新しい物を使う(問題が出てきてから考える)
・海外では人の入れ替わりが多い=過去にこだわらない

日本と海外のエンジニアの違い
・プロジェクト内での役割分担などは同じ
・時間の使い方が違う(プライベートと仕事のバランス)
  海外→残業して無理やり終わらせたりはしない。やれる範囲でやる。
     サイドビジネスを掛け持ちでやっている人も多い(残業できない)
     マネージャーが絶対無理をさせない
・女性の仕事への参加の仕方が違う

エンジニアにとっての英語
・英語使うきっかけ=オープンソースの作者にメールを送った
・相手とどうコミュニケーションしたいのかが重要
・少し話し始めると通じる(共通の言語ができる)
・アメリカ人は他国の人が話す英語に慣れている

やりたいことをアピールしておくとチャンスが回ってくる